2011年9月30日金曜日

インド HSV新薬開発マジか!

ちょっとスゴイニュースが入ってきました!

これが本当なら、朗報です!


Presidency Collegeはインドのチェンナイにあるマドラス大学に属するカレッジで、マドラス大学の母体となった大学なのですが、(多分同大学内にある…汗)インド文部科学省バイオ局(DBT:Department of Biotechnology)のBio Informatics Infrastructure Facility Centreからの報道によると…、

Beech Trees に新しい動き?

以前、「HSV 研究・治験21 No.9 Beech Tree Labs」で紹介したBeech Treesですが…、

どうやら多少動きがありそうですね…!

私が時折訪れている、HC Support Networkを覗いていたところ…、


「Beech TreesがHSV2にも研究開発を拡大するようだ…」


という情報が飛び込んできました!

HSV 研究・治験21! (15 & 16)

15. MIT (Draco, HSV-1 & 2)

このブログでも取り上げた、MITが研究を進めているDracoです。理論上はすべてのウイルス感染症を治療できると考えられているのですが、開発までにはこれから10年以上の年月が必要になるようです…。

多くの製薬会社が研究の動向を注目しているようですね!

【最新情報】


HerpV Phase I 治験結果発表 (3)

HerpV Phase Iの治験結果に関連する情報です…。

HerpVの研究開発を進めているAhenusですが、以前にも記事(「HerpV」)で説明したように、「あまり経営状態が芳しくないようで、少し心配…」なところがあります…。

今回の記事を見てみると、そのあたりについての情報も記載してあるようで…、特に関係のある部分というのが…、

2011年9月27日火曜日

HerpV Phase I 治験結果発表 (2)

先ほど投稿した HerpVに関する報告の続きになります…。

治験の詳細は以下の論文に記載されているのですが、今回はその要約部分(Abstract)を日本語でまとめてみたいと思います…。

(間違っている部分もかなりあると思いますが…汗)


"Safety and immunogenicity of long HSV-2 peptides complexed with rhHsc70 in HSV-2 seropositive persons"
http://www.sciencedirect.com/science/journal/aip/0264410X

HerpV Phase I 治験結果発表 (1)

ちょっとネットを見ていたら、面白いニュースが入ってきました!

以前、このブログでも紹介したHerpVですが、治験Phase Iの結果が正式に発表となったようです。

(以前の記事については、左側のメニューにあるHerpVのタブをクリックしてください)

もう少し詳しく見てみると…、

新薬開発状況

今月17日~20日(2011年9月)まで、アメリカのシカゴで 51st Interscience Conference on Antimicrobial Agents and Chemotherapy (ICAAC) が開かれたようで、そこでHSVに対する治療について注目の発表が2つほどあったようです!

その一つは、AIC316の治験Phase II結果に関するものでして、この情報については、以前まとめていたと思います…。(興味のある方は、「AIC316 Phase II 結果!」を参照してください…)

そして、注目のもう一つが、みなさんも知りたいと考えている…、

「新しいHSV治療薬ってどういうのがあって、効果ってどうなの?いつごろ出来上がるの?」

という疑問に答えるもののようです…。

2011年9月26日月曜日

もう少し詳しく、Sitavir…

先ほど投稿した、Sitavir(抗HSV1薬:口唇ヘルペス向け)に関する情報ですが、製造元のBioAlliance Pharmaのホームページをゴソゴソ探してみたら、こんなものがありました…。

発表自体は、昨年の11月17日に行われたようですので、さほど新しいというわけではないのですが…、ちょっと変わったアプローチをしているようなんです…。

このSitavirですが、実は粘膜付着性口腔錠剤(mucoadhesive buccal tablet)というものらしく、平たく言えば…、

SitavirとStavia??

ちょっと以前の記事を調べていたら、面白いものが見つかりました!

以下の英文記事は、2010年8月26日のもので

「アメリカFDAがアシクロビルLauriadを抗HSV1薬として容認」

という内容のものです。

この薬(アシクロビルLauriad:開発名「Sitavir」)は、フランスの製薬会社BioAlliance Pharmaが開発を進めていたもので、2010年に発表した治験Phase IIIの結果を見る限り、非常に良い成績であったということです!同じ結果をもとに、ヨーロッパの方でも新薬承認の申請を2011年中ごろに行う予定のようです。

2011年9月25日日曜日

HSV 研究・治験21! (13 & 14)

13. CELLECTICS (HSV1)

元記事の投稿者も「これについてはあまりよく知らない」らしいのですが(汗)、このCELLECTICSが開発している抗ヘルペス薬は、HSV1に対応したもので、「DNA剪定ばさみ」とも称されるメガヌクレアーゼ(meganucleases)を使ったもののようです。

別のサイトで調べてみると、このメガヌクレアーゼは単細胞生物に広く存在するようで、あるの構造的特徴を持つDNAを特定し、そこで切断することが出来るようなんです!

Youtube: Dr Bloom in U of Florida

Youtubeを探してみたら、フロリダ大学でHSV1の先駆的な研究をされているDr. Bloomのビデオが載っていました!

以前も書いたかと思うんですが、Dr. BloomはPepsiから1億円余りの研究助成金を受けており、その時に撮影されたもののようです。


ちょっとイカツイ感じもする人(汗)かもしれませんが、研究者としては一流の方のようですね!

興味のある方はご覧になってみてください。



Petition to US Congress 最新情報 (2)

アメリカ議会への陳情書(Petition)についてですが、新しい動きが出てきそうなので、ちょっとお知らせしておきます…。

以前にも 「Petition to US Congress 変更?」 という記事に書いたと思いますが、アメリカ議会への陳情請求方法が変わるようでして…、

具体的なURLなどはまだわからないようなんですが、今週中か来週のはじめぐらいには具体的な陳情方法が公表されるようです。

それに合わせて…、

2011年9月24日土曜日

スウェーデン Simplexia!

探してみたらホントに色々とあるものです!

人間の探究心というか開発力はスゴイですね!

今回は、スウェーデンのSahlgrenska Academyから研究が始まった、Simplexiaという抗HSV2 ワクチン開発についてです。

開発者のJosefin Liljeqvist と Åsa Ekholmによれば…、

「Simplexiaはタンパク質をベースとしたワクチンで、人工的に弱毒化されたワクチンではないので比較的安心」ということのようで、体内でウイルスの感染がどのように作用するのかを緻密に理解することからヒントを得たようです…。

(詳細についてはちょっとわからないですが…汗)

HSV 研究・治験21! (12)

12. NANOVIRICIDES (HSV-1 & 2)

NANOVIRICIDESは抗ウイルス軟膏(もしくは経口薬?)で、実験結果によれば、「HSVウイルスを永久に殺すことができる」可能性があるようです。

(どのように作用するかは良く分かっていないところも多いようですが…汗)

一説によると…、

Valtrexが新生児へのHSV感染↓

「出産時にヘルペスが活動的であれば、新生児へのHSV感染リスクが高まる」ことは、比較的知られていることかと思います。特に、新生児が通る産道や母親の性器周辺でヘルペスウィルスが盛んに活動している時に出産すると、新生児への感染確率が高いと言われてきたというわけです…。


この感染リスクを避けるために、これまでは帝王切開(caesarean sections)が行われてきたようで、出産前にヘルペスウィルスの活動が高まったようであれば、「それでは、帝王切開しましょう」というような対応であったようです。

2011年9月23日金曜日

Petition to US Congress 最新情報 (1)

アメリカ議会への「ヘルペスに関する嘆願書(Petition)」ですが、どうやら 「ヘルペス研究を財政面で支援するように働きかける」 方向で進めているようです。

現在のところ…、

合計5,907件の署名が集まっている

ようで、ちょっと期待が持てるかなぁ…、というところではないでしょうか。

アワビから治療薬…?

調べてみたら色んな研究があるものですね…!

オーストラリアで採れる「オースト鮑(アワビ)」を利用した研究で、この血液成分に含まれる物質の「ヘモシアニン」(Hemocyanin:エビ・カニ等の節足動物、貝やイカ・タコ等の軟体動物に見られる呼吸色素のひとつで、酸素と結びつくことで青くなる)に注目し、HSVにも効果のある薬を開発しようとしているようです。

この研究は、オーストラリア大手製薬会社Novotech、Marine Biotechnology Australia Pty Ltd (MBA)、それにthe University of Sydney3者による共同研究として進められているようで、産学共同研究の促進を目指して設立されたthe Academic Research Councilの資金的後押し(約1.5億円)を受けながら今後研究を展開していくようです。

特に気になるのが…、

2011年9月21日水曜日

CMX001 治験情報

昨日UPしたCMX001についてですが、ちょっとネットで探してみたら、ClinicalTrials.gov中のOpen Studiesに掲載されていました。

「Open Studiesって何なんだろう…」という疑問はまだ残っているのですが…、一応概要は以下のようになりそうです

Clinicaltrialx.gov CMX001情報
http://clinicaltrials.gov/ct2/show/NCT01143181?term=hsv&recr=Open&rank=20



HSV製薬関連 2018年までの予想…

GlobalDataというマーケティングの先読みをする会社が、2018年までのHSV製薬関連の動向についてレポートを発表したようです。

GlobalData
http://www.globaldata.com/reportstore/

記事の詳細を見てみると、また色々と新しい動向が明らかになってきたようです!

ちょっとその一部をまとめてみると…、

2011年9月20日火曜日

CMX001 Phase II 中間発表?

アメリカ、ノースカロライナにあるバイオ系製薬会社Chimerixが開発しているCMX001という新薬について、51st Interscience Conference on Antimicrobial Agents and Chemotherapy (ICAAC)年次大会で発表されたようです。

CMX001(現在、治験Phase II)は、抗ウイルス性の高いシドホビル二リン酸と脂質を組み合わせて作られており(←あまりに専門すぎてわかりませんでした…汗)、二本鎖DNAウイルスをターゲットに作用するように設計されているもののようです…。

二本鎖DNA(dsDNA)に関しては、以前DRACOについて書いた時に多少説明したと思いますが…、CMX001に関するこの研究も、基本的にはDRACOと同じように、

「生物が増殖する際には、dsDNAを生じない」

という点に着眼していると考えられ、これまでにもサイトメガロウイルス、アデノウイルス、HSVなどの様々なdsDNAウイルスに対する効果が検証されてきたようです。

今回の発表では…、

HSV 研究・治験21! (10 & 11)

10. VICAL (HSV-2)

製薬会社大手のVICALが開発を進めている抗HSV2ワクチンです。このワクチンは、未感染者だけでなく、すでに感染している人の永久的な抑制を目指しているようでして、非常に期待したい新薬候補の一つです。

未だ臨床前段階ですが、VICALが財政的に優良な大会社であること、積極的に新薬開発パートナーを求めていること(実際、研究中の抗HSV2ウイルスに関しては2つのパートナー会社と開発を進めており、二つともが異なるアプローチで開発を進めている模様…) 、これまでにもVICALは新薬の開発に当たりいくつもの会社を取り込んできたことを考えてみれば、非常に期待できるかもしれません…。

加えて、現在開発中のガン治療薬と130億円の投資を受けているCMV薬(抗サイトメガロウイルス感染症薬?)の開発が完了すれば、「次は、HSV2ワクチン…」と考えているとの情報もあり、非常に目が離せません!

2011年9月18日日曜日

Petition to US Congress!! & Donation


 Petition to US Congress(つまりは、アメリカ政府への嘆願書みたいなものですが…)、これについてちょっといくつか質問をしてみました。


そうしたら…、

「アメリカ政府への嘆願書にカウントされるかどうかは分かりません…。だけど、日本からでもできることはあるわけで、例えば…、
  1. AiCurisに、「AIC316のFast Track申請をしてもらう」ようにメールを出す
  2. 日本政府に対して、HSV研究推進などの嘆願書を出す
  3. 資金援助をする
などができるのでは?」

という助言をしてもらいました。

治験検索サイト(2)

先日、治験検索サイトに関して情報を掲載しましたが、その他検索してみると、色んな治験情報がネットにばらまかれているようですね…。

どうやら、中には、「短期高額報酬」を全面に治験への参加を呼び掛けるところもあるようで…。

情報を検索される際には、十分に気をつけておいてください。


昨日掲載した情報は、3つ共に公共機関の直轄下にあるものなので、一応安全な部類に入るかなぁと考えています。

2011年9月17日土曜日

Canadaに大規模ワクチン研究施設!

カナダ中央部にある Saskatoon という場所に、どうやら大規模ワクチン研究施設(International Vaccine Centre: InterVac)が建設されたようです!

Saskatoon という場所がどんなところなのか…?

* 私も分からないので(汗)、早速Googleってみました。
どうやら、場所は以下のところにあるようです。

http://maps.google.com/maps?q=saskatoon&hl=ja&ll=52.106505,-106.611328&spn=32.449038,86.572266&t=m&z=4&vpsrc=6


何か、「寒そう…」な所ですが…、ウイルス研究ではHOTなところのようです!

治験検索サイト(1)

治験に関する情報は、インターネットでググればすぐにでてくると思いますが、ここでは代表的なものをいくつかピックアップしてみました。

【注意】
以下の情報は、「現状におけるヘルペス治験情報を確認してもらい、治験・研究が進んでいることを知ってもらう」ために提供したものであり、決して、「治験にすすんで参加してもらう」ために提供しているものではありません。治験などに参加される際には、主治医、研究者、家族と相談した上で、個人の責任に基づき決定をするようにしてください。


  1. ClinicalTrials.gov
    http://clinicaltrials.gov/ct2/home

    アメリカの厚生省(National Institutes of Health)下にあるサイト(多分…?)で、2011年9月17日現在、176ヵ国で実施されている113,525件の治験に関する情報が掲載されています。

    性器ヘルペスの治験について検索する際には、

      ・ HSV2
      ・ Genital Herpes

    などのキーワードを基に検索してみてください。

2011年9月16日金曜日

ICP0 HSVワクチン研究(2)

昨日UPしたICP0(ゼロ)ワクチンに関する情報の続きです…。

ちょっとネットをサーチしていたら、ICP0に関する短い記事(多分オーストラリアの記事?)を見つけましたのでUPしてみました。


まとめてみると…、

2011年9月15日木曜日

ICP0 HSVワクチン研究(1)

実は、銭形個人が注目している研究が、このICP0(ゼロ)を応用したワクチン開発研究なんです…。

私も専門ではないのでよく分からない部分も多いのですが…。

どうやら、このICP0というのは、HSVウイルスの増殖と潜伏感染からの再活性化と深くかかわっている遺伝子(?)のようで(スミマセン、詳しくはわかりません…汗)、この遺伝子を機能しなくすることにより、弱毒化(Attenuated)したHSVウイルスを作ることができるようなんです…!

ここまで読んだ人は、おそらく、「ふ~ん…」という反応なんでしょうが、この研究のスゴイところは、その動物実験の結果なんです…。

その一部を見てみると…

HSV 研究・治験21! (8 & 9)

8. HerpV

AGENUS が開発しているワクチンで、以前はAG-707というコードネームがつけられていたようです。

対HSV-2ウイルス用のワクチンで、CD4およびCD8キラーT細胞を増やすことで、ウイルスに対抗するもののようです。

元記事の投稿者曰く、「このワクチンはHSVを完治させる可能性があり、非常に期待している」とのことでして、治験(Phase I)の結果も非常に良かったようです。

 ただ、この会社…、以前にも記事で書いたように、あまり財政状況が良くないようでして…。一緒に薬剤の開発をしてくれるパートナー企業が出てくれば、状況はかなり劇的に変わるかもしれません…。

2011年9月14日水曜日

HerpV Phase II

HerpVの治験(Phase II)に関する情報です!

以下のサイト(簡単な登録が必要ですが…)で確認してみたところ、AgenusがHerpVの治験(Phase II)を2012年に開始することを正式に認めたようです!

Rodman & Renshaw Annual Global Investment Conference
http://www.wsw.com/webcast/rrshq20/register.aspx?conf=rrshq20&page=agen&url=http%3A//www.wsw.com/webcast/rrshq20/agen/

同サイトに掲載されているパワポ(?)スライドを見てみると、

HSV 研究・治験21! (6 & 7)

6. Genocea HSV-2 ワクチン

Genoceaが開発しているHSV-2をターゲットとしたワクチン。

GHの治療および感染予防を目的としたもので、マウスなどでの生体実験(In vivo)では、独自に開発した抗体(antigens)がHSV-2の感染・発症を有意に減少させていることが分かったようです。

Genoceaが開発しているワクチンは、今のところ臨床実験の前段階なのですが、3,500万ドル(日本円で約27億円)の研究開発資金を手にしていること、他の多くの企業とのパートナーシップの下で精力的にHSV治療薬の研究・開発を進めていることから、元記事の投稿者は同企業を「かなり買っている」ようです!

 【最新記事】


2011年9月13日火曜日

HSV 研究・治験21! (4 & 5)

4. CAPRISA 004, FACTS 001 & FACTS 002

いずれも、Gilead Sciencesが進めているHIV、HSV2感染予防を目的とした治験(Phase III)の名称です。治験自体はアフリカで行われているのですが、2011年9月に治験が開始される予定(9月1日現在で被験者を募集中…)のようです。

FACTS001は2,200名の女性(18-30歳)を対象とした大規模な治験となるようですが、FACTS002は対象者を「16-17歳の女性」(合計2,200名)としていることから、FACTS001よりも対象を絞ったものになっているようです。いずれの治験も、約2年間行われる予定のようです。

FACTSに関してはこのブログでも以前取り扱ったことがあると思いますが、女性の膣内に塗って使用する「Vaginal Gel(膣内に塗るジェル、テノフォビル1%を含む)」を使った治験で、もともとは「女性のHIV感染を防ぐ」ために計画されたのですが、HSVにも効果があることが判明し、「HSV感染防止」も治験の対象となったようです。治験Phase IIbでは、HIVに関しては39%、HSVに関しては51%、感染を低減させることに成功したようで、コンドームに塗って使うHSV感染防止薬「Vivagel」よりも早く市場に出るのではと期待されています。

【最新記事】


2011年9月12日月曜日

アメリカのテレビ番組

アメリカのテレビ番組は結構イロイロあって面白いんですが、その中でも結構私が好きだったのは、「Dr. Phil」というものでして…。

この番組は、視聴者からの健康や人間関係に関する質問を受け付けて、ドキュメンタリー形式でDr. Philが本人と協力しながらその問題に立ち向かうというもので、結構個人的には面白いものでした。(人によっては、「え~っ、結構ヤラセっぽいよねぇ…」という方もいらっしゃいましたが…汗)

Dr. Phil.com
http://www.drphil.com/

日本人からしたら、「えぇっ、家族の問題をあんな感じで公にさらすなんて…!」と思ってしまうのでしょうが、そこは民族性の違いというものかもしれませんね。


というわけで、本題に入るわけですが… (前置きが長いですねぇ…)

HSV 研究・治験21! (1~3)

最近注目されている「HSV関連の研究・治験21」がネットに掲載されてましたので、簡単ですが日本語で解説を加えてみました。

* ここでいうところの「注目されている」という意味は、元記事を投稿した方から「注目されている」という意味であって、「世界中の科学者・専門家から注目を集めている」という意味ではありませんのでご了承下さい m(_ _)m


1. HSV 3Dモデル
Fraunhofer Institute for Interfacial Engineering & Biotechnology IGBが研究・開発を進めているHSV感染3Dモデルです。概要については、以前ブログにも掲載したと思いますので、そちらの方参考にされてみてください。

【最新記事】



2011年9月9日金曜日

Petition to US Congress 変更?

どうやら、アメリカの Petition to Congress に関する方法が変更になるようです。

具体的な情報は以下のリンクで確認できます。

http://www.whitehouse.gov/blog/2011/08/31/we-people-how-white-house-petitions-work

その中に、

How many signatures? Initially petitions that gather more than 5,000 signatures in 30 days will be reviewed and answered.

と書いてありますので、「30日間で5,000人の署名」が集まれば、検討の対象となるようです。

HSV治療薬の開発&研究の推進に向けた Petition も出される予定のようです!


可能であれば、「自ら署名してみる」、「アメリカに住む友達や知り合いなどにも協力してもらう」のも良いかもしれませんね。

AIC316 AiCuris にEmail!

以前にも書きましたが、AIC316に対するFast Track申請は、製薬研究を進めている会社(この場合はAiCuris)が行うようになっています。

「日本からも要請が来た!」ということになれば、ちょっとやる気も出るかもしれません・・・。(本当かどうかわかりませんが・・・汗)

もしよければ、時間があるときにでもAiCuris宛にメールを出してみてはいかがでしょうか?


【宛先】

info@aicuris.com

【サンプル英文】

Title: AIC316 FDA Fast Track

To Whom It May Concerned,

I am writing this email from Japan.

Please consider applying for fast track status for this drug. It is badly needed in the US and you have a ground swell of support pushing for this.

Please help us!


Thank you.


Note: There are many online petitions asking the FDA to fast track your drug!

AIC316 Petition

AIC316 Fast Track申請に対するPetitionが行われています。

今日(9月9日)までのところ、約600人の署名が集まっているようです。
まだまだ少ないので、興味がある人はちょっと入れてみてはどうでしょうか?
(日本からの署名が有効かどうかわかりませんが・・・汗)

http://www.change.org/petitions/hhs-fast-track-aic-316-herpes-2-therapeutic-drug
http://www.petition2congress.com/4807/fda-fast-track-aic-316-hsv2-therapeutic-drug

U of Florida Dr. Bloom

色々な大学や研究機関でHSVに関する研究が行われていますが、その中でも、University of Florida Medical SchoolのDr. Bloomの研究グループは非常に大きな注目を集めています。

特に、Bloom博士の研究は、抗HSV-1リボゾームを利用したものらしく(詳細についてはもう少し調べてみたいと思います・・・)、HSVウイルスの増殖ならびに再活性化を非常に効率よくブロックすることができるようです。

現在のところ、HSV-2に対する有効性の検証も行っているようで、今後も注目していきたいと思います。

まだ、研究室での実験段階ですが、別の記事によれば、「神経細胞内でおとなしくしているHSVウイルスも対象としている」ようで、今進行している研究・治験の中では、最も「完治」に近い研究ではないかと思います。

* もちろんこの「完治」というのも非常に微妙なものでして・・・、

マルチウイルスキラー!その名もDRACO

マサチューセッツ工科大学(MIT)で画期的な新薬の研究が行われているようです。

少し前からネットで話題になっていたようですが、「複数種類のウイルスに対して有効に働く新薬」(その名もDRACO)の開発が本格的に進んでいるようです。

まだまだ、研究室での実験段階ですので、市場に出回るまでには10年単位での時間が必要になるかと思いますが、記事を見てみると、インフルエンザ、HIV、肝炎ウイルス、エボラや天然痘等にも対応しているようで、「ペニシリン依頼の発見」として注目を集めているようです。

基本的な仕組はいたって簡単なようで、

2011年9月8日木曜日

最近の遺伝子技術はスゴイ…!

「バイオ産業の投資家達が今注目しているのが、ZFNね!」

という記述があったので、ZFNについてちょっとだけ調べてみました…。

高校の生物などで「DNAのらせん構造」について学習した方も多いと思うのですが、どうやらこのZFNというものは「ゲノムの“ハサミ”」のようなもので、DNAを自由に切り貼りすることで様々な遺伝子操作が可能になるというもののようです!

たとえば、「特定の遺伝子を発現しないように操作した実験用マウス(ノックアウトマウス)」などがその例かもしれませんね…。


HSVに関しても色々と研究が進んでいるようですが、ひょっとしたらこのZFNを使った研究がどこかで進行しているのかもしれませんね!



Targeted Genome Editing with CompoZr ZFN Technology

ゲノムの“ハサミ”


http://www.sigma-aldrich.co.jp/up_catalog/SAJ1251.pdf

Zinc Finger Nucleases(ZFN)は、Zinc-Finger と呼ばれるDNA 結合タンパク質(下図a)と、FokI のヌクレアーゼドメイン(下図b)を結合した人工キメラタンパク質です。DNA 結合ドメインであるZinc-Finger部分がゲノム上の特異的な遺伝子配列を認識し、DNA 切断ドメインであるFokI 部分が切断することによりDouble Strand Break (DSB) を引き起こします。Sigma® のCompoZr ZFN はこのZFN を自由に設計することにより、希望の配列部分でゲノムを切断可能にさせました。
これによってゲノム配列の編集を容易に行う事が出来、標的遺伝子の欠損、挿入、改変(置換)が生じた細胞・生物を得ることができます。


ACAM529

誰もが知るところのHarvard大学がだいぶ前に始めたHSV研究に関する動向です!

以前、そこのMedical Schoolが、「DL5-29」という遺伝子操作により増殖できなくされたHSVウイルスを使った研究を行っていたのですが、Accambisという会社に研究が引き継がれ、その会社がSanofi Pasteurという別の会社に吸収された後は、なかなか情報が表に出てこなかったようです…。

DL5-29というコードネームは、今現在、ACAM529とその名称を変更されているのですが、体内でのHSVウイルス増殖を抑えるための鍵となる抗体(Antibody)と免疫細胞(T Cell)の両方を非常に活性化させることから、頻発するHSV-2の発症を抑えるだけでなく、ウイルスが神経節内で活動を休止することも阻止できるようです!(←これは凄い!)

さらに、さらに!

このACAM529は、HSV-2だけでなく、HSV-1に対しても有効のようで、「2012年には治験(Phase I)が開始されるだろう」と言われてきました。(… まだまだこれから続きますよ…)

2011年9月7日水曜日

Vaginal Gel Trial Phase3 in Africa

VivaGelが男性のコンドームに使用するジェルであれば、当然女性の膣内に使用するジェルもあるわけでして…。

それが今回紹介する Vaginal Gel(女性性器用ジェル) というわけです!

今現在、Vaginal Gelの治験は、HIVならびにHSV-2(性器ヘルペスの原因ウイルス)感染防止を主たる目的として行われているのですが、開発自体はずいぶん前から行われているようで、今現在はFACTS 001というプロジェクト名称のもとで実施されているようです。

* FACTSという名称は、Follow-on African Consortium for Tenofovir Studies から来ているようで、テノフォビルという薬剤に関する研究を継続的に行うことを目的として結成されたアフリカ圏内の共同研究組織みたいなもののようです。

FACTS 001は、昨年まではCAPRISA 004という名称の下で治験(Phase II)が実施されており(場所は南アフリカのクワズルナタールというところらしい…)、合計900人の女性にVaginal Gelを処方した結果、

ImmunoVex Update

どうやら、最近バイオ系の学会で発表があったようですね…。

Phase 1の結果は、「どうやら10月あたりに公表されるのでは…」といううわさもあるようです!

まずは、結果を見てみたいものですね♪

VivaGel 2012年にも日本で販売?

VivaGelは、オーストラリアのStarpharmaという会社によって開発されているHIVや陰部ヘルペス等の性感染症を防ぐための膣殺菌薬なのですが、日本にあるオカモト(株)を通して2012年の中頃から販売を開始するようです!

Vivagelは、「コンドームにつけるジェル状の薬剤」で、HSV2だけでなく、HIVやその他の性感染症も防ぐことができるようです。


そこで、気になる「効果」についてですが…、

2011年9月5日月曜日

AIC316 Phase II 結果!

先ほどAicurisのホームページを見てみたところ、なんと!AIC316 Phase IIの結果概要が掲載されていました。まぁ、結果と言ってもごくごく簡単なことしか掲載されていないのですが…。

GHにおいて、一番気になるところが、やはり 「相手への感染」 だと思うんです…。

今回の記事は、そのことについてのようです!

AIC316のPhase IIでは、合計156名HSV-2感染者(計156名)に対し調査を行ったわけですが、具体的には、AIC316を、

1.毎日5mg投与するグループ
2.毎日25mg投与するグループ
3.毎日75mg投与するグループ
4.毎週1回400mg投与するグループ
5.偽薬(Placebo)を投与するグループ

に分けて調査を実施したようです。

以前AIC316に関して書いた記事では、「ウイルス量が減少したとあるが、体内中のウイルス量なのか、患部のウイルス量なのかわからない」と感想を書きましたが、今回のこの記事を見る限り、"HSV mucocutaneous shedding"とありますので、「皮膚粘膜上のHSV量」ということになるかと思います。

そして、もうちょっと見ていくと…、驚くことに!

2011年9月1日木曜日

Petition to Congress 結構イケルかも…

以前に掲載した Petition to Congress についてですが、9月1日現在で以下のリンクでの投稿数が、5600を超えたようです!9月末日までに6000以上の投稿がないと Petition は成立しないようですので、興味がある方は一度以下のリンクから見に行ってみてください。

おそらく、日本からであっても有効だと思います…(自信はないですが…)

http://www.change.org/petitions/please-increase-herpes-research-funding
http://www.petition2congress.com/4676/urgent-stop-spread-aids/
http://www.petition2congress.com/3986/fund-peregrine-pharmaceutical-to-test-bavi-herpes/
http://www.petition2congress.com/3875/decrease-us-unemployment-find-cure-herpes/
http://www.petition2congress.com/3738/increase-herpes-research-funding/
http://www.petition2congress.com/4231/get-our-legislators-to-make-hsv-testing-routine-part-annual-exams/

AIC316がFast Track??

昨晩、ちょっとネットを見ていたらビックリするような記事が目に入ってきました!

それが、以下の記事になるんですが、「ひょっとして、AIC316がFDAのFast Trackを受けることができるようになったの?」と思ってしまったんです…!

タイトルから見ても分かると思うんですが、AIC316ではなく、AIC246が対象となっていて(涙)、ヒトサイトメガロウイルス(ヘルペスウイルスの一種だが、性器ヘルペスを起こすHSV2ではない)に対処するためのもののようです…。

まぁ、残念ではありましたが、よく考えてみると、AiCuriusの方もFDAへのFast Track申請方法は十分に理解しているわけで、今後、AIC36をFast Track申請する可能性も十分に考えられると思います。

まずは、希望を持って追い続けるしか無いのかもしれないですね…!