2014年1月6日月曜日

HSV529 (ACAM-529を改名したもの) が新しいHSVワクチンへの道となる!

明けまして、おめでとうございます。

皆様、どのようなお正月をお過ごしになったでしょうか?

今年も、ボチボチ(ホント、ボチボチですが…)、情報を投稿していきたいと思います (*^^)v


さて、2014年、最初の投稿は…、2011年にこのブログでも紹介した、ハーバード大学が Sanofi Pasteur との共同研究で開発を進めている HSV529(旧、ACAM-529)についてです♪

- ACAM529に関する以前の記事
 http://houseofherpesians.blogspot.jp/2011/09/acam529.html

これまで、記事を投稿する時には、HCSUPPORTNETWORK内のHerpes Cure Forumが提供する情報をよく参照していたのですが、今回は新たに探し当てた、

Herpes Vaccine
http://herpesvaccine.scienceblog.com/

というサイトに記載してある記事を読んだとき…、

  「これだ!」\(◎o◎)/!

と思ってしまったんです☆

というのもですね…、

これまで、そして現在開発中のHSVワクチン(HerpVを含む)は、HSV2ウイルスが有するタンパク質の一部(Subunits)を使って人体の免疫機能を活性化し、HSVウイルスの撃退&不活性化を実現しようとするもののようで、いわゆる、

  「ウイルスの一部をコピーしたものを使って、HSVへの対応を実現しようとしている」

ようなんです…。

HSV2ウイルスは、例えば、

HSV-2's ICP8
HSV-2's ICP10
HSV-2's VP5
HSV-2's VP1-2
HSV-2's glycoprotein B,
HSV-2's glycoprotein H,
HSV-2's UL40
HSV-2's UL48
HSV-2's UL21
HSV-2's UL47
HSV-2's DNA
HSV-2's UL42
HSV-2's glycoprotein E,
HSV-2's glycoprotein C,
HSV-2's UL49
HSV-2's UL38
HSV-2's glycoprotein D

といったタンパク質が含まれているようなんですが、HerpVをはじめとするHSV2ワクチンのほとんどは、HSV-2's glycoprotein D&その他のタンパク質をいくつか合わせて抗原を作り、その抗原を基に抗体をつくるようにしているようなんです!

ただ、このglycoprotein Dを基にした研究・治験は、ことごとく、失敗しているんですね…。

これまに開発されたウイルスワクチンの中で、最も広く使われていて&最も有名なのは、大阪大学が開発した「水疱瘡ワクチン」なのですが、このワクチンは、VZVウイルスのタンパク質をすべて用いて開発されたものなので…、

  非常に効き目がある!

わけです☆

今回、この記事で取り上げている HSV529 は、まさしく、この「水疱瘡ワクチン」と同じ、HSVウイルスのタンパク質すべてを使用しているものなので、Herpes Vaccine曰く…、

  「これまでに開発・失敗したワクチンよりも、100倍効果があることは確実!」

のようです (*^^)v

また、別の記事でも書きたいと思っていますが、HSV529の治験(Phase 1)が、NIH(National Institute of Health:日本の旧厚生省に相当)主導ですでにアメリカで始まっていることから、今後注目していきたいと思います☆


1 件のコメント:

  1. こんばんは
    このフェーズ1終了は2016年10月を予定しているみたいですね。
    期待してますが、もっと短縮してほしー

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