Pages - Menu

2017年5月31日水曜日

【速報!】Amenamevir(アメナリーフ)情報




いやぁ、昨日は待ちに待ったアメノリーフ承認審査の日だったわけですが…、色んなホームページを見てみると…、

無事に審査を通った!

みたいですね☆(^^♪

ヘルペスワクチン最前線 07: Vical VCL-HB01


FreePik


今回は、「ワクチンリスト解説 第7弾!」、アメリカ サンディエゴにある製薬会社のVicalが開発を進めている、VCL-HB01 というワクチンについての解説をしたいと思います。

以前も取り上げたことがあるので、その記事を見たい方は、こちらをクリックしてください。

2017年5月29日月曜日

GEN003追加情報!




ちょっと、「オッ!」というデータを見つけたので、ササっとUPしておきます…。

先ほどATLASの説明を引用する時にリンクをUPしてたと思うんですが、(このサイトです…)、よく見ると…、

  GEN003 Phase 2aの結果が出ている!

んですね!( `ー´)ノ

それで、ちょっと以下に引用しておいたいと思います。

ヘルペスワクチン最前線 06: GEN003

 ATLAS in Astroboy

鉄腕アトムに出てくる「ATLAS」


さて、今回は「ヘルペスワクチンリスト 第6弾!」でございます。

今回、ご紹介するのは、Genocea Biosciences が開発を進めている GEN-003 です!GEN-003は、私がネタ元でお世話になっているフォーラムでもよく取り上げられている

  サブユニットワクチンの中でも最有力候補!( ゚Д゚)

でして、結構いい成績を残しているのではないかと思っています。ちなみに、GEN-003についての最近の投稿は、こちらで確認できます。

2017年5月27日土曜日

ヘルペスワクチン最前線 05: HerpVついに…

 Guy Shouting


今回は、ちょっと(というか非常に…)残念な結果をお知らせすることになります…。

これまでHerpVについては、このブログでも何度か紹介してきました。一番新しい記事はこちらで確認できます。

まぁ、HerpVの概要を簡単にまとめておくと…、

2017年5月26日金曜日

アメノリーフの承認について(個人的な見解ですが…)




アメノリーフについての個人的な見解です…。

ちょっと前に「アメノリーフの承認・未承認が5月末の会議で審査される」ということを書きました。その後、いくつかのサイトでその会議の議題が取り上げられていたのでそれらに目を通していくと…、


2017年5月25日木曜日

ブログの調子が悪いので…



昨日、ブログのテーマを入れ替えてみたのですが、どうも調子が悪く、Google Bloggerに標準装備のテーマに戻しました…。

一応、デザインは変えてみたのですが、お気に召してもらえれば幸いです…。

昨日から結構な時間がかかってしまったので、ちょっと今日はお休み致します… m(__)m

また、明日、新しい記事をUPしますので、お楽しみに!

2017年5月24日水曜日

サイトを少しいじってみました…



前のレイアウト&デザインがゴチャゴチャしていて見づらくなったので、ちょっとすっきりさせるためにテンプレートの入れ替えをしてみました…。

COR-1 Phase 2 結果報告!



今日は、昨日お話しした COR-1のPhase 2結果について簡単にまとめてみたいと思います☆

昨日説明した内容をまとめてみますと、COR-1は…、


  • 今現在、製薬開発の主流となりつつある DNAワクチンの1つであること
  • 以前失敗した HerpVac と同じく、グリコプロテインDをターゲットとしているが、ちょっと違ったやり方で抗体反応をより強力なものにしている
  • だけど、ちょっと結果はビミョーかも… (;・∀・)

という3点ぐらいにまとめることができるかと思います。

2017年5月23日火曜日

ヘルペスワクチン最前線 04: Aussieパワー COR1




最新ヘルペス ワクチン開発情報第4弾です☆

今回取り上げるのは、オーストラリアの製薬会社ADMEDUS LTDが開発を進めている「COR-1」というHSV2(性器ヘルペス)に対応したDNAワクチンであります。内容的にちょっと難しかったのですが、私も頑張って勉強してみました!

2017年5月22日月曜日

昨日分からなかったモノについて調べてみました…


最新ヘルペス ワクチン開発情報の追加です☆

今日は、リスト3番目の Admedus についてUPしようかと思ったのですが、ちょっと色々とやることがあって十分なリサーチができませんでした…。このワクチンは、Phase 2の治験をおこなっているようなので、ちょっと少しリサーチのための時間を取りたいと思います。情報をUPするまで、しばらくお待ちください m(__)m

そこでですね…、今日は昨日の投稿であまり十分に分からなかった、antibody-dependent cell-mediated cytotoxicity(ADCC)について調べてみたので、簡単にまとめてみたいと思います…。

2017年5月21日日曜日

ヘルペスワクチン最前線 03: グリコが大活躍??




最新ヘルペス ワクチン開発情報第3弾です☆

「グリコ」といえば、皆さん、当然のことながら、あの「グリコ」を思い出しますよね…!

今回ご紹介するグリコは、ちょっとミクロなグリコでして… (^^♪

  グリコプロテインD

というタンパク質なんです…。

「グリコ」の語源は海のカキに含まれているグリコーゲンから来ているようなんですが…、このグリコプロテインも同じような語源から来ていると思います。


2017年5月20日土曜日

ちょっと疲れたので、TheraVaxの最新あやしい情報を…




期待のヘルペスワクチン TheraVax についての新しい情報です☆

みなさん、休日を楽しんでいらっしゃることと思います(^^♪
海に山に、暖かい日差しの中で色々と活動的になるかと思いますが、事故しないように気を付けてください☆(^^♪

昨日UPした HSV529 に関するリサーチで、「ドッ」と疲れが出てしまったので、スミマセンが、今回は ユルユル でいかせてもらいます… (;・∀・)

ワクチン開発リストの解説は、また明日にでも再開致します… m(__)m

2017年5月19日金曜日

ヘルペスワクチン最前線 02: HSV529




最新ヘルペス ワクチン開発情報第2弾です☆

今日はのお題は、「HSV529」(旧 ACAM529)でございます!

以前にも、このブログで取り上げたことがあるのですが…、HSV529はハーバード大学が Sanofi Pasteur との共同研究で開発を進めている「生ワクチン」で、おそらく効き目としては…、

  Dr Halford の TheraVax ProfaVax に引けを取らないのでは…

と考えられているようです。まさしく、「ガチンコ」というわけですね☆(^^♪

2017年5月18日木曜日

【速報!】ASP2151 最終審査迫る!




アステラス製薬が開発してきた抗ヘルペス剤が承認マジかのようです!

「う~ん、明日はリストに乗せているワクチン開発の紹介をしようかなぁ… (^^♪」

とのん気に考えていたのですが、このサイトの読者の方からメールを頂きまして…、

どうやら、この5月末に、ASP2151が厚生労働省の最終審査にのるらしいですぜ…

という、とってもとっても、重大な情報を教えて頂きました!( ゚Д゚)


2017年5月17日水曜日

ヘルペスワクチン最前線 01: TheraVax ProfaVax

最新ヘルペス ワクチン開発情報第1弾です☆

さて、昨日、ヘルペスワクチンと治療薬に関する最新の研究・開発情報一覧表をUPしたのですが、今回は記念すべき詳細報告第一弾!を行いたいと思います☆

記念すべき、第一弾を飾るのは…、このブログでも頻繁に取り上げてきた、

  TheraVax, ProfaVax

です!






2017年5月16日火曜日

ヘルペス研究・開発 リスト作成!



銭形です!

みなさん、お元気でしょうか?

今日は、以前から気になっていた作業が少し一段落したので、ブログで公開することにいたしました。

それは何かと言いますと…!

おそらく、最新の情報になるかと思うんですが…、

  性器ヘルペス&ヘルペス関連の治療薬&ワクチン開発リストを作成!

してみました ( ゚Д゚)/



2017年5月15日月曜日

Vitaherpavac- Russian Vaccine?

銭形です!


今日は、とりとめもなく、新しい(というか以前からは噂になっていたようですが…)HSVワクチンについてご紹介したいと思います…。


まず、はじめに述べておきますが…、


  今回の情報はトッテモあやしい… ( ゚Д゚)


ので、落語の大喜利程度に読んでもらえればと思っています m(__)m

2017年5月14日日曜日

GEN-003 Phase 2治験で新しい動き…

銭形です!


今日は、ちょっと以前に「2017 HSVワクチン研究の動向」で取り上げた Genocea Biosciences が研究・開発を進めている GEN-003 の最新情報について調べてみました。


まず、GEN-003についての復讐(じゃなかった、「復習」)ですが… ( ゚Д゚)、


以前の記事でも書いたいたことですが、GEN-003 は、


  • だいぶ前に開発が中止になった HerpVac(女性のみに効果が認められた)と同じ DNA ワクチンで、
  • 現在、Phase 2が進行中
  • Phase 2の治験では、ヘルペス発症頻度が65%、ウィルスの排出が50%減少した

という状況のようです。

2017年5月13日土曜日

Pritervia (AIC316) 治験再開!

銭形です!


ちょっと!奥さん、いいネタ仕入れてきましたよ☆(^^♪


ついさっき、コーヒーを飲みながらネタ元のサイトを見ていたところ…、


  Is Pritlevir still being pursued as a treatment drug? Has anyone been following this?


という質問がUPされていて、それに対する答えが…、


  They will start clinical trial phase 2 :-)


と書かれていたので、


  ( ゚Д゚) オッ!


と思い、早速、開発元の AiCuris のサイトを見てみました!


そうすると…、なんと!


  AiCuris Initiates U.S. Clinical Phase 2 Trial with Oral Pritelivir





という記事が掲載されていました!


以前、Pritelivir について書いた記事(こちらを参照)にも書いていたのですが、今回の治験はどうやら以前のものとは別のものとして実施されているようです…!


そこで、いつもお世話になっている Trial.org で調べてみましたところ…、以下のようなリストを確認することができました。





このリストを見ると、治験3、4は、以前 AIC316 として申請していた治験で、Phase 2の段階で中止されていたものであると推測されます。また、前回紹介した治験(こちらを参照)は 2に記載されているもので、口唇ヘルペス(HSV1)に対応するための軟膏薬(Ointment)の開発に向けた治験であると考えられます。


そこで、今回、新たに掲載されている治験ですが、まずは Trial.org のホームページを見ると…、





といった情報が載っておりまして、よくよく見てみると…、


  • 受理されたのは、2017年3月3日
  • 30人を対象とした安全性を見るための治験(おそらく Phase 2 に相当?)
  • 今回の治験は、100㎎のタブレット錠剤(口に含むもの)ものを4週間服用してその効果をみるが…、
  • 特に、アシクロビル耐性を有する皮膚粘膜単純ヘルペス(Mucocutaneous HSV)への効果を、Foscarnet(サイトメガロウイルス(CMV)感染症の治療に用いられる抗ウィルス薬)と比較しながら検証する

という内容が計画されているようでして…、最終的には、


  性器ヘルペスとは関係ないことが分かりました… (´・ω・`)


このサイトではあまり取り扱っておりませんが、実はヘルペス・ウィルスは色んな感染症に関連しておりまして、口唇ヘルペス、性器ヘルペスを引き起こす単純ヘルペス系以外にも、網膜炎、肺炎、髄膜炎、腸炎などを引き起こすサイトメガロウィルス系というのもあるようです!(Wiki様に感謝!(^^)/)


このサイトメガロウィルスは、日本人の多く(おそらくはほぼ全員)が持っているもので、さほど珍しいものではないようなんですが、何かしらの病気が原因で、免疫系がうまく働かない状態になっている人たちにとっては、


  まさしく、脅威!


となってしまうわけです…。


これらの患者さんに対しては、アシクロビル系の薬剤が使われてきたようなのですが、やはり耐性を獲得したものが出現しているようで、今回の治験では、その新たなる対抗策としてヘリカーゼ プリマーゼ阻害薬(Helicase–Primase Inhibitor)である Pritelvir(AIC316)が治験に採用されたということなのでしょう…。


たしかに、性器ヘルペス感染者からしたら、ちょっとがっかりする内容かもしれませんが…、しかしながら!

  • 中断されていた Pritelvir の治験が再開されたこと
  • 今回の治験対象者が単純ヘルペス(HSV)感染者を対象としていること

を考えれば、スゴイ前進!と言えるのではないでしょうか ( ゚Д゚) (^^)/


以下に AiCuris のサイトに掲載されていた Pritelvir治験再開の記事をコピペしておきます。時間がある時にでも読んでみてください☆(^^♪


09.05.2017
AiCuris Initiates U.S. Clinical Phase 2 Trial with Oral Pritelivir
Opening of the first site in its clinical phase 2 study, PRIOH-1

Wuppertal, May 09, 2017 - AiCuris Anti-infective Cures GmbH, a leading company in the discovery and development of drugs against infectious diseases, today announced the opening of the first site in its clinical phase 2 study, PRIOH-1, to evaluate the efficacy and safety of oral pritelivir, a small molecule helicase-primase inhibitor for the treatment of acyclovir-resistant mucocutaneous herpes simplex virus (HSV) infections in immunocompromised adults.

The PRIOH-1 study announced today is a multi-center, randomized, open label phase 2 trial designed to evaluate the efficacy and safety of oral pritelivir compared to i.v. foscarnet, a virostatic agent which is used mainly for the treatment of herpes viruses resistant to other antiviral drugs. Patients will be randomized (2:1) to receive either pritelivir or foscarnet for up to 28 days. The primary endpoint of the study which is planned to include a total of 30 patients at approx. 20 sites in the U.S. is time to lesion healing.

“There is a major need for safer, more effective treatment options for immunocompromised patients whose HSV infections have become resistant to acyclovir. Current last-resort therapies for these patients can lead to severe side effects, including renal failure” said Dr. Holger Zimmermann, CEO of AiCuris Anti-infective Cures GmbH. “Pritelivir due to its novel mode of action provides an opportunity to significantly increase efficacy with a convenient oral treatment.”

In a phase 2 study published earlier this year in the Journal of the American Medical Association (JAMA), oral pritelivir was shown to improve significantly the suppression of viral shedding compared to the nucleoside analog valacyclovir, the current standard of care, for genital HSV-2 infections.

About Pritelivir
Pritelivir is an innovative, highly active and specific inhibitor of herpes simplex virus (HSV). Derived from a novel chemical class (thiazolylamides), pritelivir is active against both types of herpes simplex virus (HSV-1 and HSV-2), causing labial and genital herpes, and retains activity against viruses which have become resistant to marketed drugs. Pritelivir has a mode of action that is distinct from other antiviral agents currently in use for treating HSV infections (i.e., the nucleoside analogs acyclovir and its prodrug valacyclovir as well as famciclovir, the prodrug of penciclovir). While nucleoside analogs terminate ongoing DNA chain elongation through inhibition of viral DNA polymerase, pritelivir prevents de novo synthesis of viral DNA through inhibition of the helicase-primase complex. In addition, it does not require activation within an HSV infected cell by viral thymidine kinase and is therefore also protective to uninfected cells.

Currently the company is running two clinical development programs with pritelivir. The most advanced program, pritelivir (oral), showed superiority against standard treatment valacyclovir in a clinical phase 2 trial in patients with genital HSV-2 infection and is now in a phase 2 trial in immunocompromised patients whose HSV infections have become resistant to acyclovir. Pritelivir (topical), designed for the treatment of recurrent labial herpes (mainly HSV-1), is currently in a clinical phase 2 trial, following successful phase 1 results.

About HSV
Herpes simplex viruses are widespread (seroprevalence up to 100%, depending on geographic area and subpopulation) and are divided into herpes simplex virus type 1 (HSV-1) and type 2 (HSV-2). Infections lead to lifelong persistence of the virus, with frequent and sometimes painful recurrences. While HSV-1 predominantly causes oral lesions (cold sores), HSV-2 manifests in the genital region and is mainly sexually transmitted. In immunocompromised patients, HSV can lead to serious complications. The negative stigma associated with genital herpes and visible facial lesions may cause psychological distress.

According to the World Health Organization (WHO), an estimated 417 million people aged 15-49 (11%) worldwide were living with genital herpes caused by HSV-2 in 2012. Prevalence of HSV-2 infection was estimated to be highest in Africa (31.5%), followed by the Americas (14.4%). It was also shown to increase with age, although the highest numbers of newly infected people were adolescents.

About AiCuris Anti-infective Cures GmbH
AiCuris was founded in 2006 as a spin-off from Bayer and focuses on the discovery and development of drugs against infectious diseases. The company’s majority investor is SANTO Holding. The company is developing drugs for the treatment of viruses such as human cytomegalovirus (HCMV), herpes simplex virus (HSV), hepatitis B virus (HBV), and adenoviruses. In the field of antibacterials, AiCuris seeks to develop innovative treatment options for life-threatening, (multidrug)-resistant hospital-treated pathogens. In 2012, AiCuris signed a license agreement with Merck & Co (MSD), one of the largest agreements of its kind in the European biotech industry. The agreement covers the development and commercialization of novel drug candidates against HCMV. Letermovir, the most advanced compound under this agreement, met the primary endpoint in a pivotal phase 3 clinical trial in patients undergoing bone marrow transplantation.


Contact:
AiCuris Anti-infective Cures GmbH
Katja Woestenhemke 
Friedrich-Ebert-Str. 475/Geb. 302
42117 Wuppertal

Phone +49 202 317 63 0
Fax +49 202 317 63 1601
Email business@aicuris.com 
Web www.aicuris.com

Media Relations
MC Services AG 
Anne Hennecke
Kaiser-Friedrich-Ring 5
40545 Düsseldorf

Phone +49 211 529 252 22 
Fax +49 211 529 252 29 
Email anne.hennecke@mc-services.eu 
Web www.mc-services.eu

2017年5月12日金曜日

Herpotherm、結構イケルかも (^^)/

銭形です!


今回は、先日ご紹介した Herpotherm について調べてみました。Herpotherm 自体、口唇ヘルペス(HSV1)に対応しているものなので、「性器ヘルペスについてじゃないんだぁ…」という方は ゴメンナサイ m(__)m


ちなみに、Herpotherm はこんな感じの商品です!安心のドイツ製のようです☆





あまり時間がなかったのと、上手く専門的な部分(特に、感覚神経にあるTRPV1(トリップ・ブイワン)というイオンチャネルに関する部分)がイマイチ分からなかったので、ちょっと中途半端な解説になっているかと思いますが…、ご容赦くださいませ… (´・ω・`)


さて、今回参考にした論文ですが…、


The use of local concentrated heat versus topical acyclovir for a herpes labialis outbreak: results of a pilot study under real life conditions


というもので、要は…、

  Herpotherm をつかった局所熱治療とアシクロビアを使った治療を比較してみました!


というもので、かつてはやった「ガチ ホコ・タテ対決」みたいなものです☆(^^♪





論文自体は 2013年に出されたもののようです。ただ、Dovepress という医科学系の論文でオープンアクセス可能なサイトに掲載されていたものでして、医学を専門に勉強されている方々からすれば…、


  「うーん、胡散臭いなぁ…」(´・ω・`)


と批判されてしまうでしょうが…、まぁ、とりあえず、まとめてみました… (^_-)-☆


(1)研究の概要

研究の概要は、先にも書いているように、「Herpotherm をつかった局所熱治療とアシクロビアを使った治療を比較してみました!」というもので、被験者からの自己評価や水泡の数などを基に評価を行っています。


(2)調査の概要

調査は、2012年の4月から11月にかけて実施されたようです。

調査に参加した人(合計103名)の内訳は、以下の通り。


Herpothermアシクロビル
男性1316
女性3836
年発症回数
1-2回1017
3-4回1721
5-6回179
6回以上75
治療経験
自宅での治療911
アシクロビル3642
ペンシクロビル104
Herpotherm31
処方薬72
前駆症状平均
1回711
2回1419
3回136
4回109
4回以上77


  • Herpotherm グループ
    • 合計:51名(男性13名 女性38名)
    • 使用頻度:発症してから1日5回、計5日間使用
    • 水泡部を4秒間、50度~53度の温度で刺激する

  • アシクロビル グループ
    • 合計:52名(男性16名 女性36名)
    • 使用頻度:発症してから症状がでなくなるまで
    • アシクロビルを一日5回服用

(3)さて、結果は…?

患部の「熱」、「かゆみ・チリチリ感」、「腫れ」に関する被験者からの自己申告を基に、以下の結果が得られたようです。


・患部の「熱」について





縦軸が被験者が感じる「患部の熱」レベルで、横軸が発症からの日数です。

明らかに、LCH(Local Concentrated Heat)局所熱治療の効果が高いことが分かります。おそらく2日目ぐらいにはかなり楽になっているのではないでしょうか?


・患部の「かゆみ・チリチリ感」について




縦軸が被験者が感じる「患部のかゆみ・チリチリ感」レベルで、横軸が発症からの日数です。


先に示した「患部の熱」と同じく、LCH(Local Concentrated Heat)局所熱治療の効果が高いことが分かります。


・患部の「腫れ」について




患部の「腫れ」についても、LCHはかなりの効果が見られることがわかります。


・全体的な患者のQOLについて





「症状が少なくなった・小さくなった」といっても、それが生活上の実感として「楽なった」と思えなければ、さほど効果があったとは言えません…。

そこで、その際に重要な指標となるのが…、


  QOL(Quality of Life)生活の質


と言われるものです。

上のグラフは、縦軸が上にいけばいくほどQOLが阻害されてしまうことになるので、下に下がるほど「QOLは良くなる」ということになります。

この結果でも、LCHはとても効果を上げていることが分かります!


(4)で、なぜ熱をあてると症状が軽くなるの?

効果があることは分かったのですが、


  その科学的理由は何なのよ? "(-""-)"


という質問が当然のことながら出てくるわけでして…、それについても「仮説」という形でこの論文では2つほど紹介されています。


ざぁっと見てみると…、辛味の成分カプサイシンにも反応することで知られている Transient receptor potential vanilloid subfamily member 1(TRPV-1)トリップ・V1というものが関係しているようなんですが… "(-""-)"


  正直、何が書いてあるのか、知識不足で分かりませんでした… (´・ω・`)


スミマセン…。


もう少し勉強してから出直してまいります… m(__)m


■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■


というわけで、今回は


  「Herpotherm っていうモノ、結構効果があるらしいよ」


ということを報告することで終わってしまいました…。


また、最後の部分を読んでみて、理解ができたら、またブログにUPしたいと思います!(^^♪ リベンジです!

ちなみに、Herpotherm はアマゾンUKで入手できるようなのですが、海外発送とかしてくれるのかなぁ…。ドイツからだから、う~ん、どうなんだろう…。

多分、アメリカのAmzonは、アメリカに届け先がないと送ってもらえなかったと思うんですが…。ちょっと自信ないです…。


詳しい方がいらっしゃいましたら、また教えてくださいませ!


以上、今回は Herpotherm についてまとめてみました☆(^^♪


2017年5月11日木曜日

HSV感染者 出会いの場 Positive Singles

銭形です!


今日は、ちょっと変わった情報をお伝えしたいと思います…。


性器ヘルペスに感染していると…、


  「パートナーとの出会いってあるんだろうか…?」
  「自分が感染していることを告白するのがツライ… 」 ( ;∀;)


が大きな問題として重くのしかかってくることもあると思います…。


特に、「HSV2に感染している割合が女性の20代に多い」ということを考えれば、これらの問題はとても辛く、大変なことだと思います… (´・ω・`)


以前、HSVなどの性感染症の方が集う出会いの場(Positive Singles)をご紹介したのですが、今回、久しぶりに再度ログインして会員の状況などを見てみることにしました☆(^^♪

別に、「新しい出会い」や「刺激的なアバンチュールを求めて…!」というわけではありませんので、誤解をしないようにお願いします (^◇^)

Positive Singles のサイトにGO!

まずは、Positive Singles のサイトですが…、





外観はこのようになります☆


以前、作成したアカウントでログインして、




という条件で検索をしてみました。

そうすると、在日外国人の方も多く登録されていたのですが、日本人の方も多く登録されておりまして、少しビックリしました ( ゚Д゚)




年齢、場所、ハンドルネームなどは、個人が特定されないようにマスクしておりますが、結構な人数の方が登録されているようです!


今回、女性を検索してみましたが、男性も多くの方が登録されていました!


■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■


もちろん、「異性との出会い」を求めて登録される方もいらっしゃると思いますが、個人的な意見としては…、


  同性で同じ苦しさを分かち合うために…


という目的で登録するのもOKなのではないかと思います☆(^^♪


以前、知り合いの心理カウンセラーの方から、

「カウンセラーっていうのは、自分用のスリッパを片足にはいて、もう一方のスリッパをクライアントと一緒にはくようなものなんですよ」

ということを教えて頂きました。


つまりは、 カウンセラーとクライアントは違う人間なので、クライアントの辛さを全部分かってあげられるわけではないけど、体験を少しでも共有しようとする(=片方のスリッパを一緒にはくことで)ことはできる。そして、そこから肩を支えてあげて、クライアントが自分の力で立ち上がっていく手助けをするのがカウンセラーの仕事である、ということなんだろうと思います。


誰でもこの世の人生を生きていくのはツライことです…。特に、性感染症に悩まされているのであれば、なおさらだと思います…。


症状を軽くするために、様々な薬やワクチンが研究・開発されています。ただ、「今すぐに手に入る!」というものでもないので、やっぱり、同じような体験をした人たち、同じような問題で苦しんでいる人たちが共に支えあうことも必要なのかな、と思います…。


今回は、そんな思いから、以前ご紹介した Positive Singles について再度リサーチしてみました☆(^^♪


最近はあまりやり取りはしていないのですが、Positive Singlesで知り合ったシンガポールの方と少し前までメールでやり取りしておりました。結構、英語の勉強にもなりましたし、楽しかったですよ☆その方に、TheraVax の情報を教えてあげたらとても喜んでおりました(^^)/


ヘルペスに感染しているのはイヤなことですが、ひょっとしたら同じ苦しみに悩む人と知り合う切っ掛けとしても考えられるのかもしれないですね…。


あまり関係のないお話しだったかもしれませんが、少しでもお役に立てればうれしく思います☆

では、また次の記事をお楽しみに (^^)/

2017年5月10日水曜日

Maruho Derma Report

銭形です!


今日は、偶然にも ASP2151 の治験を進めているMARUHOさんのHPで、

  MARUHO DERMA REPORT

なるものをダウンロードして読んでみました(^^♪





日本語で翻訳が書いてあるので、

  「HSV系の記事をちょっと英語で読めるようにチャレンジしたい(^^♪☆」

というやる気ガッツリ!の方には結構良いかもしれません☆


さて、その内容ですが…、

  結構、知らないことが書いてあったので勉強になりました!

というのが感想です☆


特に銭形が「へぇっ!」と思ったものをいくつか挙げてみたいと思います☆



(1)オーラルな性行為による性器ヘルペスの発症割合について

以前、このブログでも紹介したかと記憶していますが、今回のこのレポートでは、

「性器病変の10%~20%の原因はHSV1であり、口唇ヘルペスの同程度かやや低い割合の原因はHSV-2である」

と紹介されています。

オーラルを使った性行為などで、以前のような「HSV1 = 口唇ヘルペス、HSV2 = 性器ヘルペス」という単純な図式にはなっていないようですね。

この他にも、「HSV-1よりもHSV-2が再発頻度が高い」という点もとても勉強になりました。10~20%の方が複合感染しているのであれば、今後はHSV-2による口唇ヘルペスの再発に悩まされる方が増えるのかもしれませんね…。


(2) HSV1の複製時間と外用薬

これまでいろいろと論文なども見てきましたが、

「HSV-1の複製時間は8 ~ 12時間であるため、ちょうど複製が始まる時期に治療を開始することは、実際には不可能である」

ということは知りませんでした…!

事実、薬を服用して患部に到達するには結構な時間がかかるわけで…、

   「あれっ、ちょっとピリッとするな…」

というあのヘルペス独特のシグナルを感じた時にはもう遅い…、というわけです (´・ω・`)

それで、早急な対応のために効果を発揮するのが、外用薬(つまり、塗り薬)で、現在日本で手に入るゾビラックス軟膏などがそのいい例になるかと思います。





これらの軟膏のほかにも、


  アシクロビル50mg バッカル付着錠
  (Sitavig / acyclovir LauriadⓇ、Cipher社により販売)


という薬(歯茎にペタっとくっつける薬)が2013年にアメリカで承認されたようで(日本ではまだみたいですね…)、従来の飲み薬と併せて使用されているようです☆

ちなみに、Sitavig の使用方法は、こんな感じらしいです☆



(3)ゾビラックス、バルトレックス服薬時の注意!

水をたくさん飲みましょう!

これは私も全く知らなかったのですが、ゾビラックス、バルトレックスの服薬時の注意点として、以下のようなことが書かれてありました!

すべてのヘルペス治療薬は、HSV DNAポリメラーゼを阻害してウイルスの複製を阻害するアシクロビルの類似薬であるとRosen 先生は話した。「バラシクロビル塩酸塩(バラシクロビル)からバリンが外れると、大量のアシクロビルが放出されます」が、それが腎臓に沈着して尿中で結晶化し、尿細管を損傷して腎不全に至る可能性がある。「臨床医の多くがそのことを知りません。アシクロビルやバラシクロビルを服用する際は、毎回、8 オンス(約237mL)のコップ一杯の水で服用し、その後も脱水にならないように数日間は水を多く飲むことを必ず患者に指導してください

抑制療法などで毎日服薬されている方もいらっしゃると思います!

是非、普段よりもお水をたくさん飲むように心がけてくださいね☆(^^♪


(4)局所温熱療法!

これも、全く新しい知識でした☆

時間を見つけてリサーチしてみますが、レポートには以下のように書かれておりました。

局所温熱療法も有望視されている。リップスティックほどの大きさの筒から成る携帯機器(HerpothermⓇ、BioReviveⓇ社により製造)は、1日1 ~ 2回、HSVの水疱に当てると、51℃~53℃の熱を4秒間発生する。「口唇ヘルペスが再発しそうだと感じたら、この機器を皮膚に当てます。発生した熱がウイルスによる攻撃を阻止し、すでに水疱がある場合は、治癒を早めます」とRosen先生は話した。ドイツの試験では、アシクロビル併用の有無にかかわらず、本機器の使用により性器の水疱が1日で消失した。HerpothermⓇはEU 、オーストラリア、メキシコ、および中南米の一部で承認されている。

ちなみに、Herpotherm の現物は、こんな感じのようです☆

リップスティック型をしているのが、心遣いとして嬉しいところですね!男性は使いにくいかもしれませんが… ( ;∀;)





 (5)HSV2と妊娠への対応について

これは、以前このブログでも書いたことがあるかと思うんですが…、改めて書いておきますと…、

アシクロビル、バラシクロビル、ファムシクロビルは妊娠期間中でも安全に服薬可能で、分娩前に連日投与することで、新生児への感染を防ぐことができる

ようです。

もちろん、どのくらいの濃度の薬剤をどの頻度で、何日ぐらい服用するのか、といった細かな点は主治医の先生とお話しした上で決めてもらうことになるでしょうが、たとえ性器ヘルペスに感染していたとしても、通常の投薬治療を受けることで通常の出産が可能である という点は理解しておくと良いと思います☆(^^♪


■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■


やっぱり、いろいろと調べると新しい治験というものが見つかるものですね♬

今回の記事の中で、銭形が個人的にヒットしたのは…、

  Herpotherm!

でしたね☆

温熱療法という単純なのも「イイね!」と思った理由ですが、それよりも、

  器具が何かギアものっぽくってナイス!

と感じてしまったわけです… (^◇^)


少しASP2151関連の記事でまとめてしまったところもありますが、探してみればいろんな治療法があるんですね☆

次回もご期待ください☆(^^♪ (^^)/


2017年5月9日火曜日

ASP2151 Amenamevir 研究最前線!

銭形です!

少し前に Amenamevir(ASP2151)について書かれている論文をダウンロードしていたのですが、ちょっと専門的過ぎて…(汗)、読むのをついつい先延ばしにしておりました…。

今日は、久方ぶりに「オッシャァー!」とやる気になったので、一挙にガガッ!と読んでみました ( `ー´)ノ

如何せん、専門分野ではないので、誤解している部分もあるかと思いますが、もし薬化学を専攻されている方がいらっしゃいましたらご指摘&ご助言をお願いします m(__)m

まぁ、前置きはこのくらいにしておいて…、

今回、ご紹介する論文は、

Integrative pharmacokinetic-pharmacodynamic modeling and simulation of amenamevir (ASP2151) for treatment of recurrent genital herpes

というタイトルのもので、2016年に出版されたものです☆(^^♪

ちなみに筆者は全員日本人の方で、アステラス製薬&京都薬科大の先生方が書かれています。




論文は有料みたい (´・ω・`) なので、頑張って購入して読んでみました☆


(1)研究の目的

今回の論文は、タイトルにもあるように ASP2151 に関するものです。

  「ASP2151 って何やねん?」

という方は、このブログにいくつか記事をのせていますので、そちらを参考にしてください(^^♪

まず、薬の安全性や効果を測定するためには、マウスやサルなどの動物を使って実験をするわけですが、性器ヘルペスの場合にはギニーピッグ(写真参照 かわいいですよねえ…)を良く用いるようです。





どうやら、この研究チームは以前にギニーピッグを使って、「ASP2151の薬剤がどの程度血液中に溶け込んでいるか」ということを調査したようなんです!そうしたところ、まぁ、予想通り、下の図のように、薬剤の濃度によって効き目に変化が見られたわけです☆




  • 投薬は5日間
  • 縦軸:症状の重症度(0=全く症状なし)
  • 横軸:投薬後の日数
  • 線の種類:
     黒丸 = 投薬なし
     白△ = 1mg/kg
     黒▲ = 3mg/kg
     白 □ = 10㎎/kg
     黒 ■ = 30㎎/kg


ところが、人間に対して同じような調査をしてみると…、下の図のように、薬剤の濃度を変えてみても、さほど大きな変化が見られなかったわけなんです… (´・ω・`)



  • 投薬は3日間
  • 縦軸:症状の重症度(0=全く症状なし)
  • 横軸:投薬後の日数
  • 線の種類:
     黒丸 = 投薬なし
     白△ = 100mg/kg
     黒▲ = 200mg/kg
     白 □ = 400㎎/kg
     黒 ■ = 1200㎎/kg

普通は…、

  「薬の量を増やせばそれだけ効くんじゃないの…」

と考えるんでしょうが、やっぱり人体は不思議なんですねぇ…。

ギニーピッグと比べて人間の免疫システムは複雑なので、同じような感じにはならないんですね…!

当然のことながら、

  「何でやねん?」"(-""-)"

となるわけで…、

この研究チームは、その仕組みを解明するために、色々な数式モデルを作成して検討を加えたわけなんです…!


(2)結果はどうなの?

数式モデルがいくつか出てくるんですが、ちょっと数学は算数レベルの知識しか持ち合わせておりませんので…(汗)、全く分かりませんでした(というか、歯が立ちませんでした!)。

ですが、まとめとしては…、

In humans, the PD effect was almost dose-independent, and immune system-related healing was likely the driving force behind reductions in lesion scores. These findings suggest that the drug effect may be masked in diseases healed by the immune response, such as genital herpes. Therefore, the PK/PD model proposed in the present study will be particularly useful for explaining the PK/PD relationship of drugs used to treat self-cured diseases.

という部分に書いてあるようでして、簡単にまとめてみると…、


人間の場合には、薬剤の濃度と効果はあまり関係がないが、これは症状を緩和する際に免疫機能が大きく関係しているからであり、薬剤の効果がそれによって表に現れにくくなっている。 

ということのようです。

Wiki様によると、今回、研究の手法として採用されている pharmacokinetic/pharmacodynamic model は「薬物動態・薬力学モデル」と訳され、薬物の作用を体内動態と薬効強度の組み合わせとして解析する理論のようです。「薬剤の濃度と効果の関係」は薬力学の分野のようですが、やはり「吸収された薬剤がどのように作用するのか」ということも同じく重要なわけで、この点からしても薬物動態学と薬力学を組み合わせた手法がこのような研究にはベストなのでしょうね…。


■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■


ちなみに、読者の中には…、

  「何でこの研究が必要なんやねん?」(´・ω・`)

と思われる方もいらっしゃるでしょうが…、

実はこの研究は、

  ASP2151 の実効性を測定&証明する際にとっても重要なカギになる

と思われるんです!

というのも、先の(b)図で示したように、

  ASP2151 は、投薬濃度を変えても効果に差が出にくい

ので、その薬効を証明することが難しいわけです…。ところが、今回研究チームが発見した数式モデルを使うことで、「この薬を使うと、HSV2の活動&排出をこのくらい抑えることができますよ」ということを証明することが可能となってくるわけです☆(^^♪

こういう地道な研究が1つの薬を作っていくわけですね!


是非、頑張ってもらいたいと思います!(^^)/



2017年5月8日月曜日

ASP2151 Amenamevir の秘密を探る!

銭形です!

みなさん、連休はどのように過ごされたでしょうか?

海に山に、そして街にお出かけされた方も多いと思います☆

ただ、性器ヘルペスに感染していると…、


 「自分が使ったトイレから感染する人がでるんじゃないかなぁ…」

 「温泉とかにも行きたいけど、他の人に感染させてしまうかもしれないから…」


と、ついつい外に出るのをためらってしまうことも多いかと思います… (´・ω・`)


性器ヘルペス(HSV2)は、タオルやトイレの便座などからも感染する可能性があると言われているので、余計に気になる方も多いと思います… (´・ω・`)


しかしながら、そんな私たちにとても大きな希望の星が出てきました☆(^^♪


ついこの間UPした「ヘリカーゼ プリマーゼ阻害薬(Helicase–Primase Inhibitor)について調べてみました」でも取り上げた ASP2151が、私たちが抱えている悩みを一気に解消してくれる可能性を持っているかもしれないんです!(^_-)-☆


頑張れ日の丸「アステラス」!

今回、参考にした論文ですが、実はブログを書くときのネタ元として日頃お世話になっているところではなく…、純粋な日本のサイトから引っ張ってまいりました!

ついつい、「英語で書いてある論文が日本語で書いてあるものよりも質が良い」とかいうように考えてしまいがちなんですが…、

  そんなことは全然ない!

ということがハッキリとわかりました (^^)/

今回、参考にさせて頂いたのは、富山大学医学部の白木先生が2015年の日本化学療法学会に執筆されている論文です。



2年前に発表された論文ですので、紙面に記載されている情報は、おそらくはその1年前ぐらい(したがって、約3年ぐらい前)の情報になるかと思いますが、私たち感染者にとって非常に大きな希望となる情報が書かれています!

その部分を引用したのが以下の箇所です (^_-)-☆

現在は,再発性性器ヘルペスはバラシクロビルを 1日1回で再発抑制ができているが,やはり,薬剤の血中動態は十分でなく,無症候性ウイルス排泄だけでなく,感受性ウイルスによる再発が起こっている。その点では,ASP2151 は,薬剤の血中動態が良く,1 日 1 回で有効血中濃度が維持できるので,1 日中体内でのウイルスの完全な増殖阻害効果が期待できる。したがって,ASP2151によって,無症候性ウイルス排泄さえ阻止できるので,性器ヘルペスの再発と無症候性ウイルス排泄の完全抑制に加え,HSV の患者からの排泄がないため,パートナーへの感染阻止も可能と考えられる。すなわち,このASP2151 の注目されている点は,HSV による性感染症の減少が期待できる点である。(pp. 332-333)

銭形自身は抑制療法を体験したことがないので、現状について十分把握しているわけではないのですが、聞くところによると、長期間の治療に必要なお薬代を抑えるために、バルトレックス(バラシクロビル)ではなく、ジェネリック薬のゾビラックス(アシクロビル)を処方しているケースも比較的多いようです…。

体内における薬剤の溶け具合は、以前にも書いたように、

  バルトレックス(バラシクロビル) >> ゾビラックス(アシクロビル)

のようなので、このバルトレックスよりも溶け具合が良く、なおかつ血中濃度も高いということになれば、服薬がすごく楽になりますよね!

これは、実際に服薬する立場の者にとってみては、嬉しいことです☆(^^♪

それよりも、もっと嬉しいのが、


  ヘルペスの再発と無症候性排出を同時に抑制できる!


という点ですね!論文中にも書いてあるのですが、このASP2151(開発名は Amenamevir)は特に性器ヘルペスに対して高い効果が見られるようですので、現在感染している私たちにとっては、非常に大きな期待の星!と言えるでしょう☆

よくお世話になっている Clinical Trial.org で検索してみると、ASP2151の治験は2015年で完了している(詳しくはこちらを参照)ようですので、結果が報告されるまではもう少し時間がかかるのかもしれません…。

ですが、この治験で良い結果がでれば、結構早い時期に製品化がされることになるかもしれません☆


 「出かける前に一回飲めば、感染を気にしなくても大丈夫!」


という時代がもうすぐそこまで来ているかもしれません☆


今後の注目株、第一号ですね!是非、期待したいところです(^^♪


 頑張れ日の丸「アステラス」! ( `ー´)ノ

2017年5月1日月曜日

水疱瘡ワクチン 体験談 第三弾!



銭形です!

連休の間ですので、勉強や仕事をダラダラとしてしまった方も多いと思いますが… (^_-)-☆、まぁ、人間ですので、手を抜くところは手を抜いてやっていきましょう☆

今回は、ふと思い立って、「水疱瘡ワクチン体験第三弾!」をお送りすることにしたいと思います☆

銭形自身の体験については、以前の記事にも書いておりますので、そちらをご参照くださいませ… m(__)m

今回は、このブログをお読みいただいている読者の方で、

 「水疱瘡ワクチンをやりました!」

という方が数名いらっしゃるようですので、勿論、匿名で内容も分からないようにぼかしながらご紹介したいと思います。


(1)Aさんの体験

Aさん(男性)は、症状も結構大変だったようで、藁をもすがる気持ちで情報を検索し、最終的にこのページを見てワクチンの接種を決断されたようです。幸いに、接種したその日から変化を感じることがあったようで、「接種後は大分症状も緩和された」というコメントを別の掲示板に書かれていらっしゃいました。


(2)Bさんの体験

Bさん(男性)は、このブログを見てワクチン接種を考え始められたようで、「ワクチン接種についてのお考えを聞かせてください」という旨のメールを送られてきました。私としては、このブログでも書いているように、
「水疱瘡ワクチンは接種するための料金以外はほとんどリスクがない」ことを考えれば、試してみる価値はあると思います
という旨のお返事を出させていただきました。

もちろん、主治医の先生にも相談されるように助言を致しました。Bさんは、文面からしてもとても丁寧で真面目な方のようで、主治医の先生に水痘ワクチンの接種について相談されたようです。先生の方からは、当然のことながら、「接種してもウィルス自体がワクチンに対応していないから効果はないと思いますよ」という助言をされたようですが、思い切って接種をされたようです!

その結果、結構な効果があったようで、今後は抑制療法とも併用して対応していきたいとお考えのようです。


(3)Cさんの体験

Cさん(女性)からもメールで相談を受け、Bさんの時と同じように、「主治医の先生などに相談した上で決定してください」という旨のお返事をださせて頂きました。

その後、Cさんはワクチンの接種を決意されたようで、おそらくは接種をされたのではないかと思います…。ただ、「ワクチンを接種しました」というメールを頂いてからメールが途切れてしまっているので、「ひょっとしたら効果がなかったのかなぁ…」と危惧しています… (´・ω・`)


(4)Dさんの体験

Dさん(女性)は、私がネタ探しの基として活用させて頂いているサイトに書かれていた方で、おそらくお名前からして日系アメリカ人(もしくは日本人)ではないかとおもいます。

この方のバックグラウンドについては私も全く分からないのですが、ワクチン接種のその日から改善が見られたようで、感染を予防するためにパートナーにもワクチンの接種をしてもらったようです。「パートナーへの感染」も非常に大きな問題ですので、この対応は素晴らしいなぁと思いました!


☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆


以上、最近、銭形が目にした水疱瘡ワクチンの効果を紹介してみましたが、最終的には、

 水疱瘡ワクチンの接種は性器ヘルペスの抑制に効果があるかもしれないが、ないかもしれない

ということになるのでしょう…。同じ「ヘルペス」一族であっても、違うものは違うわけですから、「やぱり効果がありませんでした…」ということは十分に考えられます。別の言い方をすれば、
同じ銭形一族であっても、自分(HSV2)と従兄弟(VZV)は違うから、従兄弟に効いたとしても、私に効くとは限らない

のと同じことなわけです…。


このブログを読んで、「水疱瘡ワクチンで治るんだ!」と過度な期待はしないでください…。うまく効けば効果は絶大でしょうが、全く効かないことも十分に考えられます。検討される際には、金銭的なリスク、効かなかった場合の心理的なリスクなども含め、主治医の先生などと良くご相談ください☆