Pages - Menu

2017年6月26日月曜日

【悲報…】Halford博士について…



今日は、とても悲しいお知らせをUPしないといけません…。

最近、あまりチェックしていなかったので、久しぶりに Rational Vaccine(TheraVaxを作成している会社)のFacebokでも見てみようと思ったら…、こんな情報が掲示されていたんです…。



(1)Rational Vaccine Facebookに掲載されていた情報

まずは、その情報についてですが…、

SIU Medicine 6月23日 7:07 
We are sad to hear of our friend and colleague Bill Halford's passing. Dr. Halford worked tirelessly to develop and test his Theravax HSV-2 vaccine, a vaccine that has already shown unprecedented potential in treating herpes. As Dr. Donald Torry said, "Millions stand to benefit because of Bill’s passion, innovative thinking, and sheer determination." Our thoughts are with Dr. Halford's family.

といったものでして…、下線部からも分かりますように…、

6月23日の朝に、Halford先生はお亡くなりになったようです…( ;∀;)

Facebook にUPされていた動画では、左目に主腫瘍が転移してるのか…、眼帯らしきものをされています。おそらく、少し前に撮影されたものかと思いますが、末期がんとは思えな程の元気なお姿を見ることができます…。




以前の投稿でもご紹介したかと思いますが、Halford博士は TheraVax を開発しただけでなく、Rational Vaccineをフェルナンデス氏と一緒に立ち上げ、20人のHSV2感染者を対象とした治験Phase 1を国外で行うのに多くの私財を投じた方で、私たち性器ヘルペス感染者に非常に大きな希望を与えてくれました…。

ビデオの中で「論文を発表したのが2011年」と言われているので、おそらくその頃から私はずっとTheraVaxについて興味を持って情報を追ってきたわけですが…、

  本当に…、とっても悲しいですね… ( ;∀;)


(2)気になる今後のことですが

ネタ元サイトを見ると、Rational Vaccineの支持者(実際に資金提供をされている支援者の方)などが、

  今後も Rational Vaccine はその活動を継続していきます!

ということを書かれているので、おそらくは企業活動ならびに予定されているPhase 2は継続されるのではないかと考えています。ただ…、

  • 実質的な研究者であるHalford博士がいなくなった今、研究者なしで治験を行うことができるのか?
  • 今後、治験を続けていくにあたり、技術的な面での修正は確実にあるだろうし、そうなった場合、Halford博士なしにやっていけるのか?

という疑問は残ります…。

必ずしも楽観視はできませんが、

  「これでTheraVaxはおしまいだ…!」

というところまで悲観的になる必要はないかと思います。

生前、Thiel Capital からの支援も取り付けたこと、それに南イリノイ大学医学部が Rational Vaccine の活動を支援している(おそらく、大学ベンチャーに近い形で支援しているのでは…)ことを考えれば、すぐに終わりになるということはないと思います。ただ、これまで研究をしてきた主たる研究者・開発者がいなくなったわけですから、今後のワクチン開発にとっては、非常に手痛いことになるのではないか…、と考えています。

今後の可能性としては…、「SIU(南イリノイ大学)を中心に Rational Vaccine の治験を進めていく」可能性が一番高いかもしれません…。

ただ、Halford博士が申請している特許(ICP0タンパク質を変異させて感染力をゼロにした単純ヘルペス生ワクチンの開発)が、Halford博士と David Davido博士(ケンタッキー大学)の連名で提出されていることを考えれば…、ひょっとしたら Davido博士が中心となって研究・開発が進むこともあり得るかもしれません… (;・∀・)


今後の先行きが注目されるところです…。


■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■


Halford博士が勤務されていた南イリノイ大学医学部は、Springfieldという中規模の街にあり、リンカーンの生誕地&法律事務所を始めた街として有名です。リンカーンは、Government for the people, of the people, by the people という言葉を残したアメリカの偉人ですが、Halford 先生も「人に尽くした」方だったと思います…。

やっぱり、6年間近く追ってきた研究なので、とっても悲しいですね…。

ご冥福をお祈りすると共に、今後、TheraVax の研究が途絶えることがないように応援していきたいと思います!


ちょっと、今日は悲しい話題でした…。


次回こそ、ワクチンリスト情報をお届けいたします!

お楽しみに!(^^)/



2 件のコメント:

  1. いつも情報提供していただきありがとうございます。感謝致します。

    博士の件につきましては、本当に残念でなりません。ご冥福をお祈り致します。


    Theravaxに関しては確かに完成していますが、
    少人数に対しての治験しか行われていないため、効果や安全性を証明するデータとしてはまだまだ不十分でしょう。

    となると、銭形様がおっしゃっていた通り、技術的な修正が必要になるかもしれませんね。

    対ヘルペスの最有力候補とも言われるTheravaxの今後はどうなるか。期待したいですね。

    返信削除
  2. コメント、ありがとうございます…。
    そうですね、私個人もとっても悲しい限りです…。本当に、ヘルペス患者の人生を劇的に変えることが出来た方かもしれないので、本当に残念です…。
    また、新しい情報が入ったらUPしますので、アクセスをお願いします☆

    返信削除