今回は、
「ヘルペスウィルスってどのくらい排出されるの?」
という疑問について調べてみました。
色んな条件でも変わってくるかと思いますが、「まぁ、こんな感じなんかぁ…」というぐらいに受け取ってもらえればと思います☆♪
【ヘルペスウィルスの排出頻度について】
今回、参考にしたのは、以下のサイトです。
Herpes Viral Shedding: The Research and the Rates
November 16, 2015
http://justherpes.com/facts/herpes-viral-shedding/
2年前の資料ですが、さほど違いはないかと思います…。
まず、上記のホームページに掲載されている Just Herpes.com の資料を見てみると…、
- 一般的には、ウィルスの排出は調査した期間の20%(5日間の調査であれば、そのうちの1日)
- 無自覚でよりウィルスが排出されるのは…
- 最初の発症から3か月間
- HSV1による性器ヘルペスよりも、HSV2による場合
- 発症が治まってから7日間の間
- 以前に発症したことがある人
- あまり排出されないのは…
- 感染してから1年後
- 抑制療法を毎日行っている人は、約90%程度排出を抑えることができる
ということのようです!
ヘルペスの場合、無自覚で排出をしているのが厄介なのですが…、その他の調査では、
- 発症したことがある人は、大体20%の期間排出しているが、
- 発症したことがない人は、約10%の期間ウィルスを排出している
ということのようです!(´・ω・`)
これまで発症したことがある方は、例えば、「ピリピリっと来たら薬を飲む」とか、抑制療法で症状と排出量を抑える、ということを意識的にできるのですが、発症したことがない人は、感染自体の自覚がないので、ウィルスを垂れ流してしまう…、ことになってしまいます!
【ウィルスが活性化しているのはどのくらいの時間なの?】
これについては、今回参考にした記事にも書いてあることは書いてあるのですが、あまり良く分からなかったので基の調査資料でザッと確認してみました!
そうしたところ…、
- 調査対象は、HSV2に感染している25人、HSV1に感染している18人
- 調査日数は、61日間
- ウィルスが活性化していた時間は
- HSV1 の場合
・ 21%の人が 6時間以内
・ 39%の人が 12時間以内
- HSV2 の場合
・ 24%の人が 6時間以内
・ 49%の人が 12時間以内
という結果だったようです。
この数値は、無自覚でウィルスが活性化している時間を表しているようなので、パートナーへの感染を気にする方は、抑制療法などの選択をする方が望ましいのかもしれませんね…。
この数値は、無自覚でウィルスが活性化している時間を表しているようなので、パートナーへの感染を気にする方は、抑制療法などの選択をする方が望ましいのかもしれませんね…。
【どのくらい排出を抑えることができるの?】
そこで、気になるのが…、
「じゃぁ、どのくらい排出を抑えることができるのか?」
ということなんですが…、これについては、
“Asymptomatic shedding accounted for nearly half of the total viral shedding noted during the trial. In an intent-to-treat analysis, asymptomatic shedding was detected on 6.9% of days for placebo and on 0.3% of days for acyclovir—a 94% reduction. Reduction of asymptomatic shedding was noted at all anatomical sites. When analysed by PCR, the shedding rates for individual women were reduced by a median of 80% (range, 34–91%). Among specimens that contained HSV DNA, treatment with acyclovir reduced the amount of DNA detected by 90%.”
自覚を伴わない排出は、プラセボ(偽薬)群では調査期間の6.9%であったが、アシクロビアを使った群では0.3%となり、約94%抑制することが出来た。
と別の論文から調査結果を引用しておりまして、最終的には…、
日本でも一般的に使用されている、acyclovir や valocyclovir (Valtrex)を使用することによって、
約94%の排出を抑えることができる
ということのようです!いやぁ、スゴイですね (^◇^)
ちょっとここで計算してみると…、
- 発症した時間を100分(6000秒)とすると…
- プラセボ群の発症時間は、6000秒×0.069(6.9%)=414秒
- アシクロビア群の発症時間は、6000秒×0.003(0.3%)=18秒
- 薬の効果によって抑制された時間は、414-18=396秒
- これを、プラセボ群の発症時間で割ると…
396秒÷414秒×100=95.6% の減少!
(なんでこれが94%になるかは不明ですが…)
ということになるわけです☆
更に!コンドームを使用することにより、約30~50%、感染を防ぐことができるので、コンドームとacyclovir などを併用することで、
感染のリスクをほぼ数%にまで抑えることができる
ということになるわけですね!
【その他】
ウィルスの排出については色々とほかにも調査されているようですが…、
とりあえず今回の記事からは、
- バルトレックスなどを使うことで、ウィルスの排出を90%ほど削減することができる
- コンドームを併用することで、感染のリスクをごくわずかにすることができる
ということが言えるのではないでしょうか?
まぁ、感染のリスクが数%ということは、低用量ピルを使って妊娠する確率と同じぐらいということになるわけでして…、そう考えてみると、
感染のリスクはかなりコントロールできる (^◇^)
わけです。
ですから、例えば…、
「疲れている時には性交渉を控える」
「発症前独特の ピリッ とした感覚があるときには性交渉を控える」
「日ごろから免疫力UPに努める!」
などに気を付けておくと良いのかもしれませんね…☆
ちなみに…、
抑制療法の効果については、新宿さくらクリニックのホームページに詳しく説明されています。
このホームページを見ると、抑制療法によりかなり症状が軽減されることが分かると思います!
アシクロビルやバルトレックスを使うことにより、副作用が生じたり、HSVウィルスの耐性株が誘発されたりすることはほとんどないようです。(参考資料)
「抑制治療、なんか気が引けるなぁ・・・」
と尻込みされている方は、是非、主治医の先生に相談して下さい。色々と相談にのってもらえると思いますよ☆
参考にしてもらえれば幸いです☆♪(^^)/
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